父の死と、国立大卒という名の「目的の喪失」|【自分株式会社・創業記 第1章】

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「この記事を読まないでくれ。これは、夢も希望も持てないまま、人生の隙間をただ埋めるためだけに生きてきた男の、あまりに不器用な敗戦記録だ。」

1. 36歳、父の死が空けた「ポッカリとした穴」

私の「自分株式会社」は、創業前に一度倒産していたのかもしれない。

幼少期、週6日の習い事に明け暮れていた私は、将来のビジョンなどなくとも「埋められた時間」に安心していた。しかし、父が36歳でこの世を去ったとき、そのルーチンは強制終了された。

今の私の年齢よりも若くして逝った父。彼が残した空白は、あまりにも大きかった。同年代との交流を削り、習い事に没頭していた私の手元には、他者との距離感も掴めない「孤独」と「出不精」の種だけが残った。

2. 「国立大学卒業」という名の、空虚なゴールテープ

母子家庭。家計を助ける。その一心で、私は「国公立大学一本」という極めて限定的な生存戦略を立てた。

授業料免除、奨学金。母に負担をかけず、国立大学を卒業する。それは「夢」ではなく、ただの「義務」だった。

悲劇は、そのゴールテープを切った瞬間に始まった。

私にとって、大学入学とその卒業は「手段」ではなく「目的」そのものだったからだ。ビジョンのないまま放り出された先は、あの忌まわしき「就職氷河期」。新卒という唯一のカードを使い果たし、目的を失った私は、ハローワークで拾い上げた「12時間拘束」という檻に、自ら足を踏み入れた。

3. 「隙間」を埋めるための、新たな企画の始まり

半世紀近く生きてきて、わかったことがある。

誰しもが夢や希望を抱いて輝けるわけではない。私のような不器用な人間は、放っておけば絶望という隙間に飲み込まれてしまう。

だから、私はこのブログを、自分株式会社を始めた。

夢も希望もない日常の隙間を、AIという武器で、100冊の智慧で、そして1,000銘柄の酒の記録で埋め尽くしてやる。

「父が逝った36歳を超え、私は今、止まっていた時計を再び動かす。 これは再生の物語ではない。 だが、倒産した会社は、もう一度立ち上げられる。 絶望を資本に変えるための、冷徹な経営記録——ここから始める。」

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