年配当804万は可能?『激・増配株投資入門』本音|1年100読書:27冊目

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年配当804万円は再現できないという正直な感想

1年100読書、27冊目はRicky著『年収300万円から年配当804万円をもらう 激・増配株投資入門』だ。

結論から言う。今の日経平均高止まり相場で年収300万円からスタートして年配当804万円を目指すのは、相当難しい。配当利回り4%と仮定すれば必要元本は2億円だ。著者のような結果を出すには、リーマンショックやコロナショックの暴落局面で大量に仕込めていることが前提になっている。

しかしこの本を読んで「配当収入こそリアル、含み益は幻」という14か条の哲学には深く共感した。それだけは書いておきたい。


1. デメリット:再現性の壁と暴落待ちのストレス

本書の最大のデメリットは再現性の難しさだ。

著者の驚異的な配当利回りは、暴落局面での集中買いという「いつ来るかわからないチャンス」を前提にしている。そのためにキャッシュを絶対額で確保しながら待ち続ける忍耐力が必要だ。

また10年で配当金を3倍にするには年12%の増配率が必要になる計算だ。これは現実的な水準かどうか、保有銘柄ごとに確認が必要だ。


2. 4つの神指標:割安×増配銘柄の見つけ方

本書が示す銘柄選定の基本指標を整理する。

PERとPBR(割安度の確認)

  • PER(株価収益率)=株価÷EPS(1株純利益)
  • PBR(株価純資産倍率)=株価÷BPS(1株純資産)

ROEとROA(稼ぐ力の確認)

  • ROE(自己資本利益率)=当期純利益÷自己資本
  • ROA(純資産利益率)=当期純利益÷総資産

目標株価の算出式

  • 直近のEPS×10+BPS
  • 過去10期のEPSの合計値+BPS

この数式で「割安度」を可視化することで、高値掴みを防ぎながら1株ずつ積み上げる判断ができる。


3. 株コレクター14か条:含み損に動じない哲学

本書の核心は第3章の「株コレクター14か条」だ。全文を引用したいくらいだが、特に刺さった条文を5つ挙げる。

内容
第1条配当が主、株価が従
第4条配当収入こそリアル、含み益は幻
第5条配当収入こそリアル、含み損は幻
第11条配当所得額のみ見る、金融資産額は無視
第14条トレードでイライラより配当金でニッコリ

「含み益も含み損も幻」という考え方は、株価の上下に一喜一憂するメンタルコストを根本から消してくれる。オルカン100%ではなく1株バディを積み上げている理由の一つが、この「現金が口座に振り込まれるというリアルな実感」にある。


4. DOE銘柄とFIRE生活の相性

DOEとは株主資本に対して一定比率の配当を支払う指標だ。利益の良し悪しに関わらず純資産に連動するため、業績が多少悪化しても配当が維持されやすい。

すでに保有している三菱HCキャピタル(8593)は連続増配銘柄として知られており、DOE型の安定配当という観点からも評価できる。


5. 感想:今の相場でできることに集中する

本書を読んで気づいたのは「今の高止まり相場では焦って買わなくていい」という逆説だ。

暴落局面に備えてキャッシュを絶対額で確保しておく。今の株価の半分や4分の1で取得できれば配当利回りが10%を超える銘柄が出てくる可能性がある。そのためには手元資金を積み上げることが先決だ。

IPOを積極的に狙うという選択肢もあるが、手元資金が足りない現状ではまず防衛資金を積み上げるのが最優先になる。

「配当収入こそリアル」という哲学は、12時間拘束の中で続けるモチベーションになる。今日も1株バディを積み上げる行為は、未来の自分が受け取る配当金への投票だ。

【紹介した本】 『年収300万円から年配当804万円をもらう 激・増配株投資入門』Ricky 著

目標の年間100冊まで、あと73冊。


⚠️ 免責事項 本記事は筆者個人の読書記録・感想です。書籍の内容については原著をご確認ください。投資は自己責任で行ってください。


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