50億投資家の教え 40代には無理?本音|1年100読書:34冊目

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40代にはリスク許容度の壁がある

1年100読書、34冊目はたーちゃん著『50万円を50億円に増やした投資家の父から娘への教え』だ。

デメリットから書く。本書が推奨する「資産1,000万円までは集中投資」という戦略は理屈としては理解できる。しかし40代になるとリスク許容度が高くない。失敗した時のリカバリーショットに限界がある。

加えてバリュートラップ(割安の罠)のリスクもある。安いには安いなりの理由があり、そのまま倒産や万年赤字に沈む企業も少なくない。


3つのバリュー投資の使い分け

本書の核心は資産規模に応じて3つの投資法を切り替える戦略だ。

資産バリュー株投資

PBR0.5倍以下・自己資本比率60%以上・PER12倍以下でスクリーニングして、保有資産の含み益がある企業を狙う。割安株を簡易的に見つける「グレアム指数(PER×PBR=22.5以下)」も紹介されている。

ある程度お金が貯まって手堅く投資できるフェーズで活用する手法だ。

収益バリュー株投資

営業利益率10%以上・PER10倍以下・PBR1.5倍以下・時価総額300億円以下でスクリーニング。業績が安定的に伸びている企業を割安で買う。

シクリカルバリュー株投資

2年連続赤字くらいの景気循環型企業を、赤字から黒字に転換する「近未来」を見越して買う手法だ。PSR(株価売上高倍率)0.5倍以下が目安になる。

「本来は収益バリュー株くらいの成長ポテンシャルがある銘柄を、資産バリュー株くらい割安で買う」という定義が明快だ。


企業分析レポートは生成AIに丸投げできそう

本書のPART5に「企業分析レポートの書き方」がある。

有価証券報告書から5年分の業績推移・財務諸表・財務指標・企業価値を整理して投資判断を下すフレームワークだ。ピーター・リンチの「90秒プレゼン」が引用されている。

これは生成AIに丸投げできそうだと感じた。有価証券報告書のデータを貼り付けてグレアム指数・PSR・営業キャッシュフローを整理させれば、スクリーニングの精度が上がる。12時間拘束の中でも帰宅後の限られた時間で対応できる。

ただし最終的な投資判断は自分でする必要がある。AIが出したスクリーニング結果をそのまま買うのは「自分で考えない」という本書のNG行動に当てはまる。


暴落時の全力買いサイン

本書で最も実践的だったのが暴落時の買いサインだ。

  1. ストップ安の銘柄が100を超える
  2. 売買代金が東証プライム市場の時価総額の1%を超える
  3. 新聞・テレビで株価がトップニュースになる

この3つが揃えば「全力買い」のサインだという。

2030年前後に大きな市場の混乱を想定している。防衛資金を月30,000円・ボーナス時100,000円と積み上げる予定でいるのはまさにこのためだ。シナリオとキャッシュを今から準備しておく。


信用取引は怖い

本書は「暴落時だけ信用取引を使ってもいい」と書いている。

正直に言う。信用取引は怖い。追証という地獄的な仕組みのリスクを理解すると、現物だけで戦う方針は変わらない。本書もPART10で「レバレッジを効かせる」「空売りをする」を株で損する人の特徴として挙げている。


感想:「これぞ」という銘柄を探せるかどうかが全て

本書の手法で重要なのは「これぞ」という銘柄を見つける目利き力だ。

グレアム指数・PSR・シクリカルのフェーズ判断。これらをAIでスクリーニングしても、最後は「この会社の未来を信じられるか」という判断が必要になる。その判断力を養うには実体験を積み上げるしかない。

今は守りを固める段階だが、本書の3つのフレームワークを頭に入れておけば、将来の集中投資フェーズで使える武器になる。

【紹介した本】 『50万円を50億円に増やした投資家の父から娘への教え』たーちゃん 著

目標の年間100冊まで、あと66冊。


⚠️ 免責事項 本記事は筆者個人の読書記録・感想です。書籍の内容については原著をご確認ください。投資は自己責任で行ってください。


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