「給料を上げろ」はアホの言い分か。12時間労働の私が『北極星』で気づいた「自分株式会社」の本質|1年100冊読書:19冊目

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繁忙期の真っ只中で「どう働くか」を問われた

3月。確定申告、決算、12時間労働。

心身が擦り切れるような日常の中で、西野亮廣著『北極星 ぼくたちはどう働くか』を手に取った。

直前に読んだ『サイコロジー・オブ・マネー』は「富を築く心理」を説き、『The Art of Spending Money』は「使う技術」を整理してくれた。しかし本書が突きつけてきたのは、それ以前の問いだった。

「お前は、どう働くんだ?」

「自分株式会社」の経営者を自称する私にとって、これはビジネス書ではなく、航海図だった。


1. 「給料を上げろ」はアホの言い分か

物価高の中で「賃上げ要求」という言葉をよく聞く。しかし本書は冷徹に言い放つ。「頑張っているから給料を上げろ」はアホの言い分だと。

感想を正直に書く。最初はカチンときた。

しかし読み進めると、その意味が腑に落ちた。給料とは労働時間そのものの対価ではなく、市場に提供した「価値」の対価だ。 物価高の要因の中には人件費も含まれている以上、給料を上げろという要求は堂々巡りになる側面がある。

「同一労働同一賃金」という言葉が広まった結果、給料=労働時間という概念が強くなった。成果が出なくても時間をこなせばノルマ達成、毎年ベースアップするべきという思想は、会社の成長と紐づいていない。その不安の正体がNISA貧乏という現象を生んでいるのかもしれない。

だから私は「自分株式会社」という概念を持つ。サラリーマンでも「自分の労働力を会社に卸している経営者」という自覚を持てば、給料の上がらない不満より、自分が提供できる価値の拡張に意識が向く。本書の「社員こそ、社長の視点を持て」という主張と完全に一致する。


2. 40代の武器は「人脈」。私は何も持っていない

本書によると世代別の武器がある。

世代武器
10代友達
20代体力(量)
30代技術(質)
40代人脈
50代健康
60代以降愛嬌

読んで愕然とした。人脈を全く築いてこなかった私は、10代から50代までの武器を何も所持していないに等しい。

しかし、絶望している暇はない。本書はこう言う。

「木を植えるのに最適なタイミングは20年前だった。次に良いタイミングは今日だ」

そして、「風を待つ者は帆を縫え」

人脈がないのなら、投資で資産を、ブログで信用を、一針ずつ縫い上げるしかない。ソフトバンクの1株を買い、三菱マテリアルの優待を手にし、毎月純金を積み立てる。これは「帆を縫う」作業そのものだ。勝った人間は勝った人間と組む。だから今は、まず自分が勝てる側に回るための準備をする。


3. モチベーションはガチャ。環境設計で確率を上げろ

「モチベーションが出ない」という言い訳を、本書は一蹴する。

モチベーションとは行動の原因ではなく、成功の副産物だ。

モチベーションの問題は心の強さや才能の問題ではない。環境設計と試行回数によって決まる確率の問題だ。

これを読んで、税理士試験の耳学が腑に落ちた。やる気がある日もない日も、車に乗ったら講義音声を流す。心が揺れる前に環境を整える。モチベーションをガチャに頼らず、確率の問題として処理する。

ブログも同じだ。PVが1伸びた時、1円の収益が出た時、その「結果」が次のモチベーションを生む。書くからモチベーションが上がるのであって、モチベーションが上がったから書けるのではない。


4. ブロガーは読者の「時間」を投資してもらっている

本書を読んで、ブログという行為の意味が変わった。

読み手は記事を読む時間を、私に投資してくれている。時間は有限だ。その貴重なリソースを使って読んでもらうということは、それに見合う価値を提供できているかどうかが問われる。

本書の言葉が刺さった。「知らない」と「嫌い」は同じだ。

投資の実態を知らないから怖い。税理士試験の現実を知らないから遠く感じる。私がリボ払いの泥沼から這い上がって資産形成を始めた記録を公開するのは、「知ってもらう」ことで誰かの選択肢を広げたいからだ。

だからこそ、[ソフトバンク100株の配当記録]や[三菱マテリアルのハガキの正体]をさらけ出している。投資が怖い・怪しいと感じるのは、その実態を「知らない」からだ。私もそうだった。PV数は少なくても、1人に刺されば十分だ。


5. 感想:迷いと悩みを整理した

本書で最も実用的だったのが「迷い」と「悩み」の区別だ。

迷いは選択肢が目の前にある状態で答えを選べないこと。答えが決まった瞬間に終わる。悩みはそもそも選択肢が存在せず、答えが見つからないこと。腹をくくった瞬間に終わる。

12時間拘束の現実を「悩んで」も仕方ない。答えがない問いに時間を使うより、今日植える苗木(投資・学習・ブログ)を選んで動く方が建設的だ。

悩んだ未来は来ない。動いた今が未来になる。

この言葉を、3月の壁に貼っておく。


まとめ:北極星はまだ霞んでいる。でも帆は縫い続ける

前2作が「お金とどう向き合うか」を教えてくれたとすれば、本書は「働くこととどう向き合うか」を問い直してくれた。

自分株式会社の代表として、給料ではなく価値を提供し続ける。人脈がないなら投資と信用を積み上げる。モチベーションを待たずに環境を設計する。

私の北極星はまだ遠く、霞んでいる。でも今日も帆を一針縫い続ける。

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⚠️ 免責事項 本記事は筆者個人の読書記録・感想です。書籍の内容については原著をご確認ください。


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