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「ゼロで死ね」は今の私には響かなかった
1年100読書、28冊目はビル・パーキンス著『DIE WITH ZERO』だ。
世界的なベストセラーで、多くの投資家が絶賛する本だ。しかし正直に言う。12時間労働でようやく資産形成の入り口に立った44歳の私には、手放しで共感できる内容ではなかった。
「富の階段」でいうところのかなり上のほうにいる人の思想だと感じた。夢も希望もない層には刺さらない本だ。
1. デメリット:長寿リスクとインフレへの対策が理想論に寄っている
本書の最大の懸念は「予測不能な未来」への対策が薄い点だ。
日本のインフレ、急激な円安、想定を超えた長寿。もし「ゼロ」を目指して資産を削り、その予測が外れた場合に肉体が衰えた後で修正が利くのか。ゼロで死のうとしたのに、お金が先に尽きてしまうリスクをどう考えるのか。
45〜60歳から資産を取り崩し始めるというルール8の前提は、それまでに圧倒的な元本を積み上げた高給取りの論理だ。40代でようやくマイナスをゼロにした私には、先送りしてきた不安を解消する「貯め時」がまず必要だ。
2. 「思い出づくり」には心の余裕が必要だ
ルール2の「一刻も早く経験に金を使え」「人生で一番大切な仕事は思い出づくり」という提言は一見正論だが、実践には高いハードルがある。
毎月のリボ払いの利息に怯え、12時間労働で心身を削っている時に、人間には思い出を構築するエネルギーも余裕も残らない。借金してでも経験をと言えるのは、万が一の時に頼れる環境や高い稼ぐ力がある人だけだ。
心の余裕がないと思い出づくりどころではない。これが正直な感想だ。
3. 9つのルール:今の私に刺さったものと刺さらなかったもの
刺さらなかったルール
ルール1「今しかできないことに投資する」・ルール2「一刻も早く経験に金を使う」・ルール3「ゼロで死ぬ」は、20代・30代か十分な資産がある層向けの話だと感じた。
ルール8「45〜60歳に資産を取り崩し始める」は、その年齢までに資産が積み上がっていることが前提だ。
唯一刺さったルール
ルール6の「健康の改善は、人生を大改善する」だけは今すぐ実践できる内容だった。
金の価値は加齢とともに低下する。だとすれば今投資すべきは思い出ではなく健康だ。動ける身体があってこそ、将来資産を取り崩して楽しむ権利が得られる。HbA1Cの改善に取り組んでいる現在の自分と重なった。
4. 不労所得があればゼロにする必要がない
本書は「金を稼ぎたい中毒」を警告する。しかし不労所得があれば、時間もエネルギーも使わずに資産が維持・増加する。ある程度の元本があれば「ゼロ」を目指す必要がそもそもない。
インデックス投資や増配株で寝ている間にお金が働く仕組みを作ることが、将来の時間とエネルギーを守るための最善策だ。1株バディを積み上げるのはそのためだ。
感想:富の階段を十分に登った人向けの本
本書は「アッパーマス層以上」の処方箋だ。
低収入・負債からの逆転を狙っている段階では、まず富の最大化が人生の最大化につながる。「ゼロで死ぬ」は到達できる土台ができてから考える話だ。
今の私の目標はゼロで死ぬことではなく、安心を持って死ぬことだ。
【紹介した本】 『DIE WITH ZERO 人生が豊かになりすぎる究極のルール』ビル・パーキンス 著
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⚠️ 免責事項 本記事は筆者個人の読書記録・感想です。書籍の内容については原著をご確認ください。



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