『オルカン思考』コア50%は低い?40代の本音|1年100読書:38冊目

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コア資産が50%というのは低いのかもしれない

1年100読書、38冊目は代田秀雄著『オルカン思考』だ。

eMAXIS Slim全世界株式(オルカン)を開発した著者が、なぜオルカンを作ったのかという思想と、長期投資を続けるための哲学を書いた一冊だ。

読み終えて自分のポートフォリオを改めて見直した。NISAの限度額1,800万円を埋めた時点で現在の設計だとコア資産(オルカン・FANG+)は約50%になる。本書の観点から見ると低いのかもしれない。それでも50%にしている理由がある。


1. デメリット:続けることの難しさ

本書が正直に書いている最大のリスクは市場ではなく「自分自身の行動」だという指摘だ。

行動経済学が明かす4つの弱点がある。損失回避(損失の痛みは利益の喜びの2倍大きい)・現状維持バイアス・近視眼的損失回避(短期的な値動きを見るほど不安になる)・群衆行動。

NISAがずっと含み損だと確かに精神的な負荷がかかる。この「地味で退屈で時に痛みを伴う期間」を乗り切る設計がないことが最大のリスクだと本書は言う。


2. 「Time in the market」の意味

本書で最も重要な言葉がある。

「Time in the market beats timing the market.」

市場のタイミングを計ろうとするよりも、市場に居続ける時間のほうが大きな成果をもたらすという意味だ。

円高で買って円安で売るのが理論上は良さそうだが、実際にはコントロールできない。為替は複数の通貨と各国の経済事情が入り混じる世界で動いているからだ。タイミングを計ることをやめて、淡々と積み立てを続ける方が合理的だ。


3. タコ足配当ブームの教訓

本書の第2章に「分配金ブームとタコ足配当の時代」という章がある。

グロソブなど毎月分配型の投資信託がかつてブームになった。しかし実態は資産を食いつぶしながら分配金だけを維持するタコ足配当だった。複利の源泉である元本を削いでしまう構造が長期投資と相性が悪かった。

ローテーション分配型ETFも複利効果は得られないという本書の指摘は理解できる。資産形成期は無分配型を選ぶべきという結論だ。


4. コア・サテライト戦略を本書で整理する

本書の第3章に「コアとサテライトで心理的な安定を保つこと」という実践的なアドバイスがある。

重要な注意点として「サテライト投資とは、当て続けるための場ではなく、経験と学びを積み重ねるための場」という一文がある。

現在の私の設計はこうだ。

コア(インデックス) 楽天オルカン・FANG+インデックスを毎月積み立て。NISAとiDeCoを活用。

サテライト(インカムゲイン) 楽天SCHD・国内REIT・個別株バディ・ETF分配金を毎月何かしら受け取る設計。

NISA1,800万円を埋めた時点のコア比率は約50%だ。投資効率だけを見ればオルカン100%より劣る。しかし近視眼的損失回避を防ぐために即時報酬(配当・分配金)という実感が必要だ。退場しないための設計として50%のコアは自分の性格に合っている。


5. 出口戦略の難しさ

出口戦略として一般的に「4%取り崩し」という考え方がある。本書では取り崩しの考え方として「必要になる時期に合わせて売る」「相場が大きく下がった年は無理に売らない」という指針が示されている。

いざその時になってできるかというと難しそうだという感想が正直なところだ。本書は「売却の判断は相場の側ではなく自分の人生の側に置く」と言う。ライフプランの節目に合わせて必要な分だけ売る発想の方が現実的だ。


感想:投資をしようと思った理由

本書のコラム「40代からの投資は不安とどう付き合うか」で決まるという言葉が刺さった。

自分が投資を始めたのは老後資金と親の介護という不安が明確なリスクとして認識できるようになったからだ。綺麗な夢や希望ではなく、目に見える不安が動機だ。

その不安に対して「仕組み」で向き合うという発想がオルカン積み立てという行動につながっている。

【紹介した本】 『オルカン思考』代田秀雄 著

目標の年間100冊まで、あと62冊。


⚠️ 免責事項 本記事は筆者個人の読書記録・感想です。書籍の内容については原著をご確認ください。投資は自己責任で行ってください。


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