タピオカ屋の話だけじゃなかった。街の謎から学ぶ商売の仕組み|1年100読書:44冊目

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タピオカだけの話かと思ったら他業種にわたって面白かった

1年100読書、44冊目は菅原由一著『タピオカ屋はどこへいったのか?』だ。

タピオカの話題だけかと思ったら、立ち飲み屋・高級寿司・1000円カット・スマホゲーム・脱毛店・コンビニまで他業種にわたって商売の仕組みが解説されていてなかなか興味深かった。


1. タピオカ屋がどこへ行ったかの答え

タピオカブームは実は3回目だったという事実が冒頭で明かされる。

タピオカ屋が消えた理由は単純な撤退ではなく、最初から計画されていた出口戦略だ。イニシャルコストを徹底的に抑えて短期で利益を回収し、ブームが去ったらすぐに見切りをつけて撤退するという構造だ。

失敗したのではなく、計画通りに逃げ切ったという見方が正確だ。


2. FireTVStickを刺してからテレビをほぼ見なくなった

本書の「タイパ対応型事業が伸びる」という章が刺さった。

FireTVStickをテレビに刺してからほとんどテレビを見なくなった。どうしても見たい場合はTVerなどの見逃し配信で見ている。短時間で必要な情報だけを取りに行くスタイルになった。

ドーパミン的な短時間での刺激を求める風潮が強まっている。立ち飲み屋が若い女性客に人気なのも「短時間で誘いやすい・時間を無駄にしたくない」という同じ心理が背景にある。


3. プレミア酒をゲットしたほうが満足度が高い理由

「入手困難であることが価値になる」という章が自分の経験と一致した。

プレミア酒や限定品をゲットしたほうが満足度が高いという感覚はある。確証バイアス(自分の判断を正当化したい心理)と自己顕示欲が組み合わさっている。1日何食限定・何組限定という飲食店の仕組みも同じ発想で、毎日の収益を確定できるなら一番合理的な経営形態だ。


4. SDGsはいまいちピンとこない

本書の第7節にSDGsの章がある。

グリーンウォッシュ(環境配慮に見せかけた取り組み)という問題も指摘されているように、表面的なトレンドとして使われているケースも多い。SDGsはいまいちピンとこないという感想が正直なところだ。

ただし「社会課題の一部分でも関わることを継続してアピールしていくことが企業評価を高める」という指摘は、ブログの継続という観点でも通じるものがある。


5. 儲かっている企業ほど借金をする理由

第6章「なぜ儲かっている企業でも借金をするのか」が投資の知識と接続した。

無借金にこだわることは企業を成長させるサイクルをつくりにくくする。借金はレバレッジをかけて収益を最大化する手段だという考え方だ。

かつてのリボ払いは消費の負債だった。一方でNISA・iDeCoという投資は将来の収益を最大化するための仕組みだ。負債の性質が変わったという整理ができる。


感想:マーケティングの視点でポートフォリオを見直すきっかけになった

本書を読んで、投資先の企業を見る目が少し変わった。

ストック型(サブスク・定期収益)を持っている企業か、フロー型(単発売上)しか持っていない企業かという視点が加わった。楽天SCHDの高配当株投資も、安定したLTV(顧客生涯価値)を持つ企業を間接的に保有しているという見方ができる。

タピオカ以外の話が多くて想定外に面白い本だった。

【紹介した本】 『タピオカ屋はどこへいったのか?』菅原由一 著


目標の年間100冊まで、あと56冊。


⚠️ 免責事項 本記事は筆者個人の読書記録・感想です。書籍の内容については原著をご確認ください。投資は自己責任で行ってください。


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